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ページ番号:4327
更新日:2026年2月27日
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麻しん(はしか)
麻しん(はしか)
麻しんとは
麻しんは、呼吸器症状や発疹などの症状が出る感染力の非常に強い疾患です。
免疫を持っていないヒトが感染するとほぼ100%発症すると言われています。
予防方法として、2回のワクチン接種が推奨されています。
ワクチン接種歴がなく、麻しんにかかったことのない方や2回のワクチン接種をしていない方は、ワクチン接種を十分検討する必要があります。
麻しんを疑う場合、いきなり医療機関を受診することは絶対にやめてください。麻しんを疑うことを医療機関に伝え、医療機関の指示に従い行動してください。
原因と症状
原因
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされます。
麻しんウイルスは、空気感染でヒトからヒトへ感染を拡げる感染力が非常に強いウイルスです。
症状
- 前駆期(カタル期)
感染後10~12日間ほどの潜伏期を経て発症します。
38℃前後の発熱が2~4日間続き、咳、鼻水、目の充血など風邪のような症状が現れます。
発疹出現の1~2日前頃には、口腔内にコプリック斑といわれる白色小斑点がみられることがあります。
発疹出現前のこの時期から、ウイルスは大量に増えており、感染力があります。 - 発疹期
カタル期での発熱が1℃ほど下がった後、半日くらいのうちに39℃以上の高熱が出ます。
特有の発疹が、身体の上の方から始まり全身に広がります(耳後部、頚部、顔、体幹、上肢、下肢の順に広がる)。
発疹が全身に広がるまで、高熱が3~4日間ほど続きます。 - 回復期
回復期に入ると解熱し、全身状態も改善します。
発疹は退色しますが、色素沈着がしばらく残ります。
合併症がなければ、7~10日後に回復します。
感染経路
ヒトからヒトへ空気感染で感染します。
免疫のない集団に一人の発症者がいた場合、12~14人に感染を拡げてしまうほどの感染力の強さです。
空調の共有(同じ部屋にいる)だけで感染します。
予防方法
有効な予防方法は、2回のワクチン接種です。
現在、定期接種となっています。対象年齢の方は接種するようにして下さい。
- 1回目対象者:1歳児
- 2回目対象者:今年度6歳になる者
接種歴が確認できず麻しんにかかったことのない方、接種回数が必要とされる2回に満たない方は、ワクチン接種を十分に検討して下さい。1回の接種では免疫が強化されておらず、時間の経過と共に免疫が弱まってしまうこともあります。
自分自身だけでなく、周りの方にも大きな影響を与える疾患です。接種歴、罹患歴等の確認をお願いします。
治療方法
特別な治療方法はなく、症状にあわせた対症療法がおこなわれます。
登園・登校について
発疹を伴う発熱が解熱した後3日を経過するまでは出席停止。
ただし、症状により感染力が強いと認められたときは、さらに長期に及ぶ場合もある。
海外へ渡航される方へ
日本は、2015年3月に世界保健機関(WHO)の西太平洋事務局から麻しんの排除状態と認定されました。
しかし、海外では依然として麻しんの報告数の多い状況が続いている地域があります。
海外へ行く前には、麻しんの予防接種歴を母子手帳などで確認して下さい。2回接種の記録が確認できない場合には、ワクチン接種を検討して下さい。また、麻しんにかかったかどうか分からない場合や接種歴の確認ができない場合には抗体検査を検討して下さい。
修飾麻しん
麻しんウイルスに対する免疫は持っているが、免疫が不十分なヒトが麻しんウイルスに感染した場合、軽症で非典型的(高熱が出ない、コプリック斑が現れない、発疹が全身に出現しないなど)な麻しんを発症することがあります。これを修飾麻しんと呼びます。
感染力は典型的麻しんよりは低いものの、周囲のヒトへの感染源となります。十分注意してください。
参考
- 麻疹とは(国立感染症研究所)
国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイトのページ - 麻疹Q&A(国立感染症研究所)
国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイトのページ - 麻しんについて(厚生労働省)
麻しんについてのページ - 麻しん(はしか)(厚生労働省検疫所)
麻しん(はしか)(Measles)のページ - 麻しん関連のQ&A
麻しんのページ
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奈良県感染症情報センター(奈良県保健研究センター内)
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