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更新日:2026年2月27日

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佐埜家住宅

さのけじゅうたく

記入年月日 2023年4月20日

佐埜家住宅

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所在地 奈良県奈良市中新屋町9
区分 建造物|住居建築
指定内容 国登録有形文化財

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要

奈良町の中心部にある町家です。奈良人形(一刀彫)をはじめとする優れた彫刻作品で知られ、画家や狂言師としても活躍した森川杜園の自宅だった建物です。杜園没後、明治後期に佐埜家の所有となり、同家では昭和50年代まで家業の質屋を営んでいました。
主屋は、嘉永3年(1850)に杜園の自宅として建てられました。外観はつし2階の形式で、南を土間部、北を居室部としています。表側が杜園の仕事場でした。土間部には瀟洒な坪庭があります。表側の店舗や仕事場と、奥の居住空間とを分けて建てる、表屋造の一例です。
渡廊下は、主屋の後方に続く平屋建、切妻造桟瓦葺で、昭和前期頃の建築です。中庭に面する北側を手摺付の縁とし、南側に浴室や便所等を配しています。縁先に柱を立てず、長い腕木で桁を受け、腕木や桁に丸太材を用いるなど、意匠を凝らした建物です。
旧能舞台は、正面入母屋造、背面切妻造、妻入、桟瓦葺で、奈良を代表する狂言師でもあった杜園が、安政6年(1859)頃、稽古場として建てたものです。
平成30年(2018)に国の有形文化財に登録されました。

地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由

主屋は、江戸末期の伝統的な奈良の町家の特徴をよく伝える建物として価値があります。渡廊下も、奈良の町家の伝統的な中庭空間をよく示しています。旧能舞台は、町家に附属する能舞台として希少で、江戸末期から明治前期にかけての奈良の伝統文化を伝える建物として価値があります。加えて、彫刻家・画家・狂言師として、奈良の芸術界において独自の地位を占める芸術家・森川杜園(とえん)にちなむ建物としても重要です。

当資源と関連する歴史上の人物とその概要

森川杜園(もりかわとえん)
文政3年(1820)~明治27年(1894)。奈良の伝統工芸である奈良人形(一刀彫)の制作を基盤としつつ、幕末から明治にかけて多くの優れた彫刻・絵画作品を残した芸術家。山田弥兵衛の名で奈良を代表する狂言師としても活躍した。

当資源と関連する文献史料

『大和名勝豪商案内記』(明治17年/1884)主屋のみせの間とみられる仕事場で、鑿と槌を手に彫刻をしている杜園の姿が描かれています。

 

問い合わせ先 奈良市教育委員会事務局 教育部 文化財課
電話番号 0742-34-5369

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掲載されております歴史文化資源の情報は、その歴史文化資源が地域にとって大切であると考えておられる市町村、所有者、地域の方々により作成いただいたものです。
見解・学説等の相違については、ご了承ください。

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