印刷
ページ番号:1199
更新日:2026年2月27日
ここから本文です。
川の万葉集(歌碑を訪ねて)
川の万葉集
-大和の川・万葉歌碑をたずねて-
大和の地を詠んだ歌は、『万葉集』に数多くみつけることができます。
さらに、大和の川にまつわる歌を拾い上げてみると、ゆうに100首をこえました。
そこで、大和の川を歌い、その川の近くに万葉歌碑の建てられているものにスポットをあて、訪ねてみることにしました。
(以下は、2006年2月現在で調べえたものを紹介していますが、下記以外に「大和の川を詠んだ万葉歌碑」があるようでしたら、是非、河川整備課までお知らせください!)
佐保川
率川
纒向川
- 痛足川 川波立ちぬ 巻目の 由槻が嶽に 雲居立てるらし (巻7-1087) 桜井市箸中
- あしひきの 山川の瀬の 響るなへに 弓月が嶽に 雲立ち渡る (巻7-1088) 桜井市箸中
- ぬばたまの 夜さり来れば 巻向の 川音高しも 嵐かも疾き (巻7-1101) 桜井市穴師
- 巻向の 山辺とよみて 行く水の 水沫のごとし 世のひとわれは (巻7-1269) 桜井市箸中
初瀬川
- 人言を 繁み言痛み 己が世に いまだ渡らぬ 朝川渡る (巻2-116) 桜井市出雲
- 石走り 激ち流るる 泊瀬川 絶ゆることなく またも来て見む (巻6-991) 桜井市初瀬
- 夕さらず 河蝦鳴くなる 三輪川の 清き瀬の音を 聞かくし良しも (巻10-2222) 桜井市金屋
- 泊瀬川 速み早瀬を 掬び上げて 飽かずや妹と 問ひし君はも (巻11-2706) 桜井市慈恩寺
飛鳥川
- 明日香川 しがらみ渡し 塞かませば 流るる水も のどにかあらまし (巻2-197) 明日香村岡
- 今日もかも 明日香の川の 夕さらず 河蝦鳴く瀬の 清けかるらむ (巻3-356) 明日香村飛鳥
- 明日香川 七瀬の淀に 住む鳥も 心あれこそ 波立てざらめ (巻7-1366) 明日香村稲渕
- 明日香川 瀬瀬に玉藻は 生ひたれど しがらみあれば 靡きあはなくに (巻7-1380) 明日香村祝戸
- 明日香川 明日も渡らむ 石橋の 遠き心は 思ほえぬかも (巻11-2701) 明日香村稲渕
- 明日香川 明日も渡らむ 石橋の 遠き心は 思ほえぬかも (巻11-2701) 明日香村雷
- 明日香川 瀬瀬の珠藻の うち靡き 情は妹に 寄りにけるかも (巻13-3267) 明日香村岡
檜前川
吉野川
- やすみしし わご大君の 聞し食す 天の下に 国はしも ・・・ (巻1-36) 吉野町宮滝
- 見れど飽かぬ 吉野の河の 常滑の 絶ゆることなく また還り見む (巻1-37) 吉野町宮滝
- 吉野なる 夏実の河の 川淀に 鴨ぞ鳴くなる 山蔭にして (巻3-375) 吉野町菜摘
- 今しくは 見めやと思ひし み吉野の 大川淀を 今日見つるかも (巻7-1103) 大淀町下渕
- 苦しくも 暮れぬる日かも 吉野川 清き川原を 見れど飽かなくに (巻9-1721) 五條市小島町
- 安太人の 梁うち渡す 瀬を速み 心は思へど 直に逢はぬかも (巻11-2699) 五條市南阿田町
参考文献:『万葉集』中西進(講談社文庫)