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ページ番号:23995

更新日:2026年6月1日

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奈良祭時記

2026年6月号

奈良祭時記 vol.40

阪原(さかはら)・長尾神社の神事芸能〈長尾神社〉

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特色ある角力や芸能が奉納される神事

 

五穀豊穣を願う伝統的な秋祭り

 阪原は大柳生、柳生、邑地とともに「神戸四箇郷(かんべしかんごう)」と称された、旧春日大社領の由緒ある地。長尾神社では熯速日命を祀り、庶民安楽と五穀豊穣を願う村人の信仰を集めてきました。

 秋の例大祭は、毎年10月の「スポーツの日」直前の週末に行われます。この秋祭りの中心となるのはオワタリ。集落の6地区から選ばれたオトナ約20人と子どもが長尾神社から御旅所(おたびしょ)(神輿に乗った神様が一時的に滞在する場所)がある南明寺まで練り歩きます。

 天狗姿の少年を先頭に、獅子舞や毛槍、鉾、弓などを手にした一行が進み、里山には笛や太鼓の音が響き渡ります。

 起源は定かではありませんが、神社には室町時代の能面が伝わっています。

 

神様を喜ばせる郷土の神事

 オワタリ衆が一同に会するのは、宵宮の夜。ここで「神拝(じんぱい)」7人や「角力(すもう)」2人などの配役を決め、舞台での練習が行われます。

 なかでも「角力」の力士役は厄年前後の男性が務めるのが慣わしで、勝敗を競うのではなく、刀を担いで滑稽な所作を繰り広げる「手合(てあい)角力」を奉納します。「神拝」は、田楽芸が伝わったものとされます。神様を和ませ、喜ばせるための神事とされています。

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虫払いの所作

 

「地域の宝」を未来へつなぎたい

 自治会長が主催する秋の例大祭は地域にとって欠かせないお祭りで、コロナ禍も細心の注意を払いながら開催しました。しかし、青年団と消防団が担ってきた太鼓台は人手が不足し、現在休止を余儀なくされています。人口減少に向き合い、負担を抑えつつ継続できる祭りを目指して体制を見直している最中です。神事芸能をはじめ、本殿、能面、能舞台の4つの文化財を有する長尾神社は地域の宝。大切な場所を守っていくためにも、知恵を絞って祭りを続けていきたいと思います。
 

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左から井ノ倉さん、太田さん、尾上さん

長尾神社宮司の太田和秀(おおたかずひで)さん、氏子総代の井ノ倉喜康(いのくらよしやす)さん、
尾上喜信(おうえよしのぶ)さんにお話を伺いました。

 

長尾神社

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所在地:奈良市阪原町1625

開催日:10月11日(日曜日)

問い合わせ:無形民俗文化財については、県文化財課 

電話:0742-27-8124

FAX: 0742-27-5386

お問い合わせ先

地域創造部文化財課