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ページ番号:25126
更新日:2026年8月1日
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知事コラム
2026年8月号
vol.34 136年続く母村と子村の固い絆と交流

先日、北海道新十津川町の開町136年記念式典に出席し、同町の関係者と交流してきました。同町は今から137年前、明治22年の水害で家や畑を流された奈良県十津川村の村民約2600名が入植して出来た町です。冬になればマイナス20度、積雪2メートルにもなる極寒の地で、原生林を家族で切り開き、田を造り、家を建て、子どもを育て、農村を形成していきました。入植者が話し合って全員で守ることを決めた「移民誓約書」には、「村内に飲食店を開いてはいけない」「家族以外のものと2人以上集まって酒盛りをしてはいけない」「衣服はなるべく木綿の生地を使うこと」等、質素倹約を心掛けることが規定されています。こうして開拓された現在の新十津川町は、北海道で5番目のコメの作付面積を誇る市町村となり、人口も約6100名を数えています。
一方、母村と呼ばれている十津川村からは毎年中学3年生が修学旅行で同町を訪れ、同町の中学生と交流したり、町村長同士が行き来したりする等、両町村は交流を絶やしたことがありませんでした。現代では考えられない明治時代の日本人の苦労と、両町村間で続く交流の根底にある同志愛、郷土愛に感動を覚えながら、奈良への帰路につきました。

新十津川町開村記念碑での献花
奈良県知事
