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ページ番号:26101

更新日:2026年10月1日

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奈良祭時記

2026年10月号

vol.41 大保の宮座行事(おおぼのみやざぎょうじ) 八坂神社

saijiki01 2610 森神呼び 写真撮影:野本暉房さん

田楽芸の流れをくむ独特の所作

五穀豊穣を願う秋祭りの行事

 大保町の八坂神社に伝わる宮座行事は、東山中(ひがしさんちゅう)の秋祭りに共通する田楽芸を模した所作や、他地域にはない「森神(もりがみ)呼び」を伝える貴重な祭礼として奈良県無形民俗文化財に指定されています。

 宵宮祭(よいみやさい)と氏神祭の2日間にわたり、五穀豊穣を願って営まれます。かつては10月17日に近い日曜を祭日としていましたが、現在は10月第2月曜(スポーツの日)とその前日の連休に行われています。

三角跳び・横跳びの奉納と森神呼び

 宵宮祭の朝、準備が整うと、老主(ろうしゅ)を先頭に、当屋主(とうやぬし)とその子息、お渡り衆が御幣を掲げて、神社のある丘を一周します。お渡り衆は、太鼓、小鼓、法螺(ほら)貝、篠(しの)笛、編木(ジャラジャラ)を奏でながら歩み、拝殿に戻ると各楽器を置き、それを中心に三角形を描くように跳ぶ「三角跳び」を奉納します。

 翌日の氏神祭では翁(おきな)衆が加わり、拝殿から境内を三周します。途中、鳥居脇で老主が山中21カ所の森神を一柱ずつ呼び上げ、全員で「ちはやぶる、ちはやぶる」と唱和します。その後、境内で編木役の2人が両手を広げ、体の向きを変えながら三度ずつ真横へ跳ぶ「横跳び」を奉納します。

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横跳び 写真撮影:野本暉房さん

高齢化が進む中、継承に努める

 現在、大保町の氏子は25軒、女性も含め50人ほどで、宮座行事を支える担い手の高齢化が大きな課題となっています。短い周期で役が回ってくることに加え、「三角跳び」「横跳び」といった所作がきついとの声も。そこで、お渡り衆の人数を減らし、十人衆も翁衆(現在は4人)と改称するとともに、年齢順だった役を家並み順にするなど、工夫を重ねながら行事を守ってきました。地域に受け継がれてきた独自の伝統文化を絶やさないよう、氏子たちは知恵を絞りつつ継承に努めています。

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八坂神社 
場所:奈良市大保町142
開催日(令和8年度)10月11日(日曜日)・12日(祝)

 

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氏子総代代表の堂前好央(どうまえよしお)さん(写真左)、氏子総代の火狹平嗣(ひばさみひらつぐ)(同右)さんにお話を伺いました。

問い合わせ:無形民俗文化財については、県文化財課
電話:0742-27-8124 FAX:0742-27-5386

お問い合わせ先

地域創造部文化財課