TOP > アーティスト交流プログラム > 文化村クリエイション > 文化村クリエイション vol.8 川松康徳「GRAFICTION」 [2026年7月5日~9月23日]
印刷
ページ番号:6259
更新日:2026年8月7日
ここから本文です。
文化村クリエイション vol.8 川松康徳「GRAFICTION」 [2026年7月5日~9月23日]
文化村クリエイションは、先進的な取り組みを行うアーティストを招へいし、制作・発表を行うとともに、創作の過程を開いていく試みです。vol.8となる今回は、川松康徳さんを迎えます。
川松さんは国内外での多くの展覧会やアーティスト・イン・レジデンスでの制作において、おもにリサーチや取材をもとに架空の物語を創作し、そこからテキストや映像を用いたインスタレーション作品をつくりあげます。
テーマに「アイデンティティ」を挙げる川松さんは、「人のアイデンティティは個人の内面だけで完結するものではなく、周囲の人々や取り巻く環境との関わりの中にも存在する」という視点から、特にインタビューなどによる他者とのコミュニケーションを積極的に取り入れながら作品を制作しています。
奈良の「薬草」と「土壁」に着目した今回の滞在制作では、ボランティアサポーターとリサーチや取材・制作・対話などを通じて協働しながら、身体と感情、人間と社会といった関係を見つめ、捉え直すきっかけとなる演劇作品「粉粉と黄黄」(プンプンとキキ)を制作・上演します。
※関連企画情報は順次公開予定です。
開催日時
- 2026年7月5日(日曜日)9時00分から2026年7月5日(日曜日)17時00分
- 2026年7月7日(火曜日)9時00分から2026年7月12日(日曜日)17時00分
- 2026年7月14日(火曜日)9時00分から2026年7月20日(月曜日)17時00分
- 2026年7月22日(水曜日)9時00分から2026年7月26日(日曜日)17時00分
- 2026年7月28日(火曜日)9時00分から2026年8月2日(日曜日)17時00分
- 2026年8月4日(火曜日)9時00分から2026年8月9日(日曜日)17時00分
- 2026年8月11日(火曜日)9時00分から2026年8月16日(日曜日)17時00分
- 2026年8月18日(火曜日)9時00分から2026年8月23日(日曜日)17時00分
- 2026年8月25日(火曜日)9時00分から2026年8月30日(日曜日)17時00分
- 2026年9月1日(火曜日)9時00分から2026年9月6日(日曜日)17時00分
- 2026年9月8日(火曜日)9時00分から2026年9月13日(日曜日)17時00分
- 2026年9月15日(火曜日)9時00分から2026年9月23日(水曜日)17時00分
月曜休館(月曜日が休日の場合は翌平日が休館)
※会期中、アーティスト不在の場合もスタジオの様子はご覧いただけます。
開催場所
なら歴史芸術文化村 芸術文化体験棟3階 スタジオ301・302
ホームページ
参加費
無料
主催者
なら歴史芸術文化村
問い合わせ先
なら歴史芸術文化村
0743-86-4420
備考
助成 一般財団法人地域創造
作家コメント
私たちは幸運にも、長い歴史を遡ることができる。もちろん完璧に、ではないけれど、何百年も前に作られたものを見て、幾百年も続く技術に触れて、千年を超えて続くしきたりに関心することもできる。その長さが私たちを支えることもあれば、自由という少し生意気な気分で、長さの重さを煩わしく思ったりもする。奈良はその重さと自由のどちらもが存在できる場所です。私はその長くて重たいものの中から、ふたつのもの――「薬草」と「土壁」を選びました。
仏教とともに渡来した医薬文化は、のちに独自の漢方へと昇華していきます。奈良はその中心にありました。今回の滞在制作では、この医薬文化を支える薬草の生態と、くすりとしての精製、処方という概念を通じて、植物と人のやりとりに含まれる密やかな「交換可能性」を感じられる作品を作りたいなと考えています。そして土壁は、その交換可能性を表すデバイス(装置)のようなものとして、作品の中に登場してくるでしょう。
薬草というと率直に、ケアやスローライフと結びついてヘルシーな表現をイメージするかもしれません。でも実際は、薬草たちの戦略にまんまとはまって、生存確率を最大化する家来みたいになっているホラーなのかもしれない。捉えられるように現実を考えて纏めてしまうよりも、捉えられなくてもいいと思える態度が、現実を動かしてくれるのかもしれません。
川松 康徳
作家略歴
川松 康徳 (かわまつ やすのり)

1984年生まれ、群馬県を拠点に活動。
記憶を主要なモチーフに、身体的・文化的なバイアスからアイデンティティを解き放ち、自己が他者の中へと開かれる「アイデンティティの分有」を目指す。 ドキュメンタリーやインタビューの手法を用い、移民や失踪者家族、国籍不特定者など、アイデンティティに葛藤を抱える人々の記憶に焦点を当てる。語りの中に現れるヴィジョンや振る舞いを追跡し、その過程を「他者の中に自己を開く」プロセスとして具体化してきた。近年は、その過程で見出した設定から架空のシナリオを執筆。登場人物の意識の揺らぎや、それが内面化されるアイデンティティの形成プロセスを示すインスタレーションを制作している。
主な展覧会に、都美セレクショングループ展2026「BBBdabada」(2026、東京都美術館)、「BodyBuddyBaby」(2024、京都芸術センター)、アルゼンチン国立東洋美術館共催個展「NARRATIVISUAL:V」(2024、ブエノスアイレス)、MACBA(2024、ブエノスアイレス現代美術館)、「KYOTO STEAM 2022」(2022、京都市京セラ美術館)など。
関連企画
日時:6/23(火)~9/23(水・祝) 9:00~17:00
場所:芸術文化体験棟 3階 スタジオ304
※会期中、会場の変更や作品の追加があります。
日時:8月11日(火・祝)15:00~(90分程度)
場所:なら歴史芸術文化村 芸術文化体験棟3階 交流ラウンジ
日時:8月15日(土)17:00~19:00
場所:ほんの入り口(奈良県奈良市船橋町1番地)
主催:ほんの入り口
日時:9月5日(土)15:00~(75分程度)
場所:なら歴史芸術文化村 芸術文化体験棟3階 交流ラウンジ
◎成果発表 |演劇公演
各終演後にはアフタートーク(20分程度)を行います。
日時:9月19日(土)15:00~(開場14:45・上演45分程度/定員15名先着順・無料)
会場:Art-Space TARN
日時:9月20日(日)|9月21日(月・祝)|9月22日(火・祝)各回とも10:30~(開場10:15・上演45分程度)
会場:なら歴史芸術文化村 芸術文化体験棟地下1階 文化村ホール
過去作品

BRAZILIN '黒く色づき、赤く染まるとき’

KYOTO STEAM 2022 国際アートコンペティション制作作品
川松康徳 × 国立研究開発法人理化学研究所植物-微生物共生研究開発チーム
「NARRATIVISUAL:β‘ある植物学者のパラノイア/前頭葉に発芽して欲望を食べる無花果’」
撮影:麥生田兵吾
お問い合わせ先
なら歴史芸術文化村
0743-86-4420