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ページ番号:6787
更新日:2026年2月27日
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洛中洛外図
洛中洛外図屏風(らくちゅうらくがいずびょうぶ)
六曲一双 江戸時代(17世紀)
紙本金地著色 各隻96.0×268.4cm
向かって右半分(向かって右隻)

向かって左半分(向かって左隻)

解説
向かって右隻には西から見た洛中洛外、左隻には東から見た洛中洛外を描くが、洛中の描写は制限され、右隻では寺町通りのやや西、左隻では堀川のやや東までが収められている。
方広寺大仏殿と二条城を右・左隻に位置する定型的構図を踏襲(とうしゅう)するが、画家の興味は政治権力よりも人々の遊楽(ゆうらく)にある。右隻には、祇園祭(ぎおんまつり)の山鉾(やまぼこ)、左隻には御輿(みこし)が描かれているほか、四条河原の女歌舞伎や社寺参詣にも多くの筆が割かれている。
左隻の二条城は寛永初年の改築以前の姿を示している。二条城へ石を運んでいるのは寛永期の改築を描いたものかも知れない。寛永期の作とされる風俗画に多い兵庫髷(ひょうごまげ)の女性が画中に散見されることも注意を要すると思われる。街並の構成に破綻をきたしている箇所があること、人物表現に稚拙さがあることなどから、町絵師の工房作と考えられるが、楽しげな京の人々を描いた愛すべき作品である。



