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ページ番号:24290
更新日:2026年6月22日
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重要文化財 中家住宅主屋
重要文化財 中家住宅主屋について
中氏は、元は足立氏と称し、南北朝時代に足利尊氏に従って大和に入り窪田の姓を名乗りこの地に館を定めました。筒井一族の武士として活躍した後、豊臣秀長からも支配権が認められ、その後帰農して中氏を名乗りました。
中家住宅は二重の環濠をめぐらした壮大な屋敷構えで、中世武士の居館の姿を今に伝えています。敷地中央に建つ主屋は、中央部の茅葺き屋根を高く上げて切妻造とし瓦葺きの落棟をつけた「大和棟(高塀造り)」で、内部には力強い梁組、十一の焚き口をもつ勾玉型の竈(かまど)、また民家では大変珍しい蒸し風呂があります。



主屋は敷地内において最も古く、中氏を襲名した万治2年(1659)頃の建築と考えられます。明和7年(1770)に改造が行われ、下屋を拡張するとともに、屋根を大和棟に改めました。その後、文政2年(1819)には主屋座敷を角屋として増築するとともに、玄関、土間廻りを整備するなどの大改造が行われました。近代になると、明治31年(1898)に屋根葺替えに伴って合掌を取り替える修理が行われました。昭和50年(1975)の保存修理は屋根葺替及び部分修理が行われ、明和の頃の姿に復旧されました。近年では平成29年(2017)に屋根葺替及び部分修理が行われました。
令和6年(2024)7月29日、西側隣家で発生した火災の飛び火により大きな被害を受けました。主屋の茅葺屋根は焼け落ち、その下の居室部は天井にのる置き土により延焼を免れましたが、瓦屋根の座敷部分では木部を焼損し、消火作業により広範囲で水損がみられています。



修理は奈良県が中家より受託し、文化財保存事務所中家出張所が直営にて実施します。
基本情報
指定概要(重要文化財中家住宅主屋)
- 指定年月日:昭和43年4月25日
- 建立年代:江戸前期(明和7年(1770)改造)
- 構造形式:切妻造段違、茅・本瓦及び桟瓦葺、座敷便所桟瓦葺、四面庇付、東北面風呂便所附属
- 修理履歴:昭和50年(全解体)、平成10年(屋根災害復旧)、平成29年(屋根葺替)
修理期間
令和7年(2025)2月3日~令和11年(2029)3月31日
修理方針
今回の修理は半解体修理で、火災により焼損及び水損した部分を復旧し、耐震診断により耐震性能が不足した箇所は構造補強の対策工事を行います。焼失した小屋組、高塀、座敷部分の軸部等を解体し、旧状にならった取替材で在来の工法により組立を行います。茅葺屋根及び瓦葺屋根は全面葺替とし、小屋組、建具等の新調及び補修、壁の塗直し、畳の新調を行います。
令和7年度の主な工事
耐震診断・構造設計
耐震補強を検討するため、地質調査を行いました。また、耐震診断により、耐震性能が不足していることが判明したため、構造補強の対策工事を行います。

素屋根建設工事
工事資材の搬入路を確保するために堀に仮設橋を建設しました。

修理中は建物を護るため、主屋全体を素屋根で覆います。東北約15m、東西約25m、高さ約10m大きなものです。
