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ページ番号:10059
更新日:2026年2月27日
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知事コラム
県民だより奈良
2024年9月号
知事コラム vol. 14
一念通天
「一念通天(いちねんつうてん)」とは、強い信念を持って努力をすれば、どんなことでも成し遂げられるという意味です。
地方から望ましい電源構成を考え、実行する
地球温暖化の影響は世界各地で顕在化しています。今夏の暑さも異常です。決して「人ごと」ではありません。この地球温暖化の主な原因である二酸化炭素は、発電過程で排出されるものが全体の4割と最も大きく、そのほとんど全てが火力発電から排出されています(本号3頁参照)。
二酸化炭素の排出を減らすには、火力発電を他の発電に転換していくことが一番の近道ですが、原子力発電所の再稼働には課題が多く、再生可能エネルギーを拡大することが現実的です。ドイツでは再生可能エネルギーの割合が既に約6割になっています。奈良県には風力発電に適した場所がなく、水力発電は既に適地に発電所が建設されていることから、再生可能エネルギーの拡大には太陽光発電しかありません。
太陽光発電はその立地数との比較で言えば、ほとんど事故がありません。二酸化炭素の吸収源である森林を伐採してまで太陽光発電施設を設置することは意味がありませんが、更地や建物の屋上に設置する場合、問題はほとんどありません。「景観が損なわれる」と言われる方もおられますが、火力発電や原子力発電と比較し、「どちらがましか」という視点で判断すべきこととなります。
奈良県は、電力供給のほとんどを他県に依存しています。奈良県も脱炭素社会の実現に向け、太陽光発電を中心に電源構成の転換に主体的に取り組むべきではないでしょうか。
奈良県知事
