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更新日:2026年3月12日

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奈良県立奈良病院 澤田保彦先生・西山敦子先生インタビュー

澤田保彦先生、西山敦子先生

奈良県立奈良病院
シニアレジデント
澤田保彦先生

研修期間:2007年4月~2009年3月
所属:消化器科
出身:奈良県香芝市
出身大学:三重大学
卒業年度:2006年度
(※所属は2009年インタビュー当時)

西山敦子先生

研修期間:2007年4月~2009年3月
所属:小児科
出身:大阪市
出身大学:奈良県立医科大学
卒業年度:2006年度
(※所属は2009年インタビュー当時)

〒631-0846 奈良県奈良市平松1丁目30番1号
TEL:0742-46-6001
FAX:0742-46-6011
病院URL:http://www.nara-hp.jp/

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医師を目指したきっかけからお聞かせください。

澤田:親戚に医師が多い環境で育ちましたので、小さい頃から医学に興味を持っていました。なぜ病気になるのかなどを考えたり、特に人の身体のメカニズムに関心があり、医学部で勉強したいと思いました。

西山:高校では漠然と理系に進んだのですが、将来は人の役に立つ仕事をしたいと思い、医師や保健師、作業療法士などを考えた中で、自然と医師を目指すようになりました。

初期研修で大学病院ではなく、奈良県立奈良病院を選んだ理由をお聞かせください。

澤田:三重大学のポリクリは市中病院と大学病院が半分ずつなんです。私の場合は三重中央医療センターや山田赤十字病院、名張市立病院などにお世話になり、市中病院の良さを感じることができました。大学病院には一つの症例を深く研究していく学問的なイメージを、市中病院には症例を数多くこなしていく臨床的なイメージを持ち、私は臨床の現場に憧れたので、市中病院にしようと思ったんですね。この病院を選んだのは、実家のある奈良にあること、様々な医療をアクティブにやっていることに惹かれました。あまりに大規模な病院ですと、大学病院に近くなりますし、小規模だと医療の幅に限界があります。ここは430床で中規模ですが、内科に循環器や消化器など全ての領域の専門医がいらっしゃることもよかったです。

西山:大学病院でのポリクリが終わった後、この病院で3週間、実習し、先生方と患者さんとの現場での関わりを見せていただきました。特にNICUで、赤ちゃんとご家族の関わりを作っていく過程に感動したんです。治療だけでなく、家族の関係をつないでいこうとする先生方の仕事ぶりを見て、この病院に来たいと思いました。大学病院にもお世話になったので、迷う気持ちもありましたが、やはりそのときの印象が強かったことがこの病院を選ぶ動機となりました。私の周囲では、学生時代にこの病院に来た人のうち、この病院を選んでる人は多いですかね(笑)。

初期研修の内容を教えてください。

澤田:1年目は救命救急センター2カ月、麻酔科1カ月、消化器外科2カ月、脳神経外科1カ月、循環器科2カ月、呼吸器科2カ月、消化器科2カ月です。2年目は地域医療1カ月、精神科1カ月、選択で麻酔科2カ月、循環器科1カ月、消化器科2カ月でした。そして、産婦人科1カ月、選択の放射線科1カ月、小児科2カ月、救命救急センター1カ月です。
地域医療では奈良市保健所や月ヶ瀬村の診療所、精神科では松籟荘病院に行きました。

西山:1年目は救命救急センター1カ月、麻酔科1カ月、救命救急センター1カ月、循環器科1カ月、呼吸器科1カ月、消化器科1カ月、一般外科1カ月、脳神経外科1カ月、奈良医療センターの内科で5カ月でした。2年目は小児科2カ月、選択の皮膚科1カ月、救命救急センター1カ月、選択の小児科2カ月、選択の放射線科1カ月、精神科1カ月、選択の耳鼻咽喉科1カ月、選択のNICU1カ月、地域医療1カ月、産婦人科1カ月です。

専攻科目はいつ決められたのですか。

澤田:学生時代から消化器疾患に興味があったので、消化器科に行きたいと思っていたんです。肝臓の疾患も興味深いし、内視鏡も面白いですね。この病院はいろいろな治療をしているので、勉強になります。

西山:私も学生時代から小児科を専攻したいと考えていました。子どもが好きなことに加え、学生時代に見学させていただいたときの印象も強烈でしたし、この病院の小児科で勉強したいと思ったんです。それで2年目の選択科目も小児科と関係の深そうな科目を中心に選びました。

後期研修で奈良県立奈良病院を選んだ理由をお聞かせください。

澤田:症例数が多いこと、規模がちょうどいいこと、自分のやりたいことが揃っていることなどが理由です。具体的には初期研修2年目の秋に決めました。

西山:まず奈良県立医大の小児科に入局しましたので、その中の関連病院ということで決めました。初期研修をこの病院で過ごして楽しかったし、この病院の先生方のように色々なことができるようになりたいと思ったことがきっかけです。初期研修では先生方だけでなく、看護師さんや技師さんたちにも分からないことを教えていただきましたし、居心地の良さがありました。

実際に後期研修が始まってみて、いかがですか。

澤田:消化器科として独立していますので、消化器疾患の様々な症例を診られることがいいですね。がんの患者さんも多いですし、肝臓のインターフェロンも活発に行っています。ラジオ波、ESDなどの高度医療では助手につかせていただいていますが、このような高度医療を行える病院は奈良県内でも限られていますので、患者さんも多く、勉強になっています。

西山:輪番病院の一つですし、いろいろな患者さんが外来にいらっしゃるので、有意義な後期研修ですね。「こんな病気かな」と予測したことが、検査の結果、当たっていたら嬉しいです(笑)。小児科は手技も難しいのですが、よく教えていただいています。

改善してほしい点はありますか。

澤田:医師不足を解消してほしいということでしょうか。緊急が結構入るので、対応で一杯一杯になってしまうことがあります。緊急への余力を残しつつ、忙しさの中で自分の力をつけていくのは難しいですね。

西山:研修内容には不満はないです。ただ、最寄りの駅から近ければいいなと思うことはあります(笑)。患者さんも大変そうなんですよ。

当直はどのような体制ですか。

澤田:上の先生との2人体制で、初期研修医がつきます。回数は自分で選べるので、月に5回程度入っています。夜は吐血や下血でいらっしゃる患者さんが多く、緊急処置で忙しいですが、学べることが多いですね。救急を断った病院からの搬送も多く、気が抜けません。

西山:小児科も上の先生と一緒で、初期研修医がついているという体制です。回数も自由ですので、私も月に5回を目途に入っています。多く入って、患者さんを診る機会が増えるのはいいのですが、あまりに入ってしまうと入院患者さんの方に迷惑をかけてしまいますので、そのバランスには気を付けています。

失敗談をお聞かせください。

澤田:検査が忙しく、病棟に行けなかったことがあって、指示を出すのが遅れてしまいました。看護師さんには必死に謝りましたよ(笑)。

西山:前日に確認しても、忘れてしまって、指示を出し忘れたことでしょうか。

コメディカルのスタッフとのコミュニケーションはいかがですか。

澤田:仲良くしていますよ。たまに怖い人もいます(笑)。診療ではコミュニケーションが大切ですし、お互いの都合があるので、相手の都合を理解するようにしています。

西山:楽しく過ごしていますよ。当直の日には看護師さんが「食事、一緒に注文しようか」と声をかけてくださることもあります。そのときは一緒に食事もさせていただいて、いろいろな話を伺うのもいい機会になっています。

指導医の先生はいかがでしょうか。

澤田:消化器科は常勤が5人、非常勤が3人と多くの指導医に恵まれています。厳しい先生、優しい先生とそれぞれの違いはありますが、いろいろな先生方に指導を受けられるのは幸せですね。この病院で後期研修を受けられた先生もいらっしゃるので、ご自分の経験をもとに指導していただけるのも有り難いです。後期研修医は私だけですので、一人占めの状態です(笑)。

西山:小児科に4人、NICUに4人の指導医がいらっしゃいます。私も唯一の後期研修医なので、いろいろな場面で声をかけていただいています。教えてくださるだけでなく、「疲れてない?」と気遣ってくださることも多く、優しい先生方です。

カンファレンスはどのような雰囲気ですか。

澤田:週に1回、消化器科だけのカンファレンスがあり、週に1回、消化器科、外科、放射線科の合同カンファレンスがあります。合同カンファレンスでは内科から外科に送った患者さんのことや外科や放射線科の先生方が症例報告をされたりします。消化器科だけのときは他の科の先生方に言いづらいことなども話して、遠慮なく相談し、ご指導いただくという貴重な時間です。主治医として症例をプレゼンし、指導医からチェックされますが、他の先生方の治療方針を伺うことも、よりよい治療を行っていくための勉強になりますね。

西山:小児科は急性期がメインですので、治療方針などを話し合うという感じではありません。入院カンファレンスは週に1回ありますが、和やかな雰囲気ですね。悩む症例のときは皆で話し合いますし、緊急入院があれば、自然と皆が集まってきます。それから毎日、昼食後に、病棟係の先生からどんな患者さんが入院されたのかという報告があります。

初期研修医にどんな指導を心がけていますか。

澤田:指導医に聞きづらいことを聞かれることが多いです。年が近い分、私も自分自身が分からなかったことを覚えているものですが、質問されても、分からないことは分からないと答えたうえで一緒に調べるようにしています。

西山:質問されても、私が十分答えられるわけではないので、上の先生に一緒に聞きに行くようにしています。「AとBで迷ったのですが」というような伺い方が多いですね。初期研修医にもっと教えられるような力をつけたいと思っています。

今後のご予定をお聞かせください。

澤田:奈良県立医大の消化器科に入局していますので、後期研修終了後は大学に戻る予定です。その後は医局人事で他の病院も見てみたいと思っています。この病院は症例数が多いところが気に入っていますが、他の病院を見たうえで、今後の計画を立てていきたいです。

西山:後期研修が終わったら、NICUと大学病院を回る予定です。一般小児科の内容を深めていきたいですね。

現在の臨床研修制度について、ご意見をお願いします。

澤田:内科全般を回ったことで、消化器科以外の疾患を診ることができたのは私にとってよかったです。また救命救急センターで救急医療を、ICUで全身管理を学べたうえ、麻酔科も経験できたのはスーパーローテートならではですから、私はよい制度だと思います。

西山:小児科は子どもの内科といったイメージですが、耳鼻科や皮膚科とも関わりが多い診療科です。スーパーローテートを通して、そういった子どもに多い疾患を診られたのは私にはプラスでした。耳鼻科や皮膚科に来る子どもの患者さんは実際は多くはなかったのですが、それでも診たことがあるか、ないかでは違ってくると思うんです。子どもは急性期医療が中心ですが、初期研修で慢性期疾患の成人を診た経験も貴重なものとなりました。

臨床研修病院を選ぶ際のアドバイスをお願いします。

澤田:400床ぐらいの規模で症例数が多い病院がいいですね。専門性がある病院ですと、専門家の治療を見られますから、勉強になると思います。

西山:初期、後期を同じ病院で過ごせるのかという点は大きいかなぁと思っています。他の病院に患者さんを送ることの多い病院よりも自分のところで完結する病院の方が勉強になりますし、救急外来から一般的な疾患まで全て経験できると思います。

ご趣味など、プライベートについて、お聞かせください。

澤田:なかなか時間が取れないので、今は趣味と言えるほどのものはありません。大学時代は映画サークルに入っていました。映画を見に行く時間が取れるようになるといいなと思っています。

西山:仕事をするようになってから、ダイビングを始めました。初期研修医の頃は和歌山、四国、沖縄などに行っていたのですが、最近は行く時間がないんです。まだ、うまくはないので、時間を見つけて、海に行けるようにしたいですね。

タイムスケジュール

澤田先生

7時00分 起床
8時00分 病院到着
9時00分 検査(胃カメラ、腹部エコー)
12時00分 昼食
13時00分 特殊検査(ERCP、ESD、RFA)
18時00分 緊急対応など
20時00分 病棟業務
22時00分 帰宅
24時00分 就寝

西山先生

7時00分 起床
8時00分 病院到着
8時30分 回診、指示出し
9時00分 外来
13時00分 昼食
14時00分 病棟業務、時間外診療、エコー
20時00分 帰宅
24時00分 就寝

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