印刷

ページ番号:17417

更新日:2026年3月12日

ここから本文です。

済生会中和病院 池田智佳先生・中野了先生インタビュー

池田智佳先生、中野了先生

済生会中和病院
ジュニアレジデント
池田智佳(ともか)先生

  • 研修期間:2009年4月~2011年4月
  • 出身:奈良県大和高田市
  • 出身大学:奈良県立医科大学
  • 卒業年度:2008年度

中野了先生

  • 研修期間:2008年4月 2010年4月
  • 出身:奈良県五條市
  • 出身大学:近畿大学
  • 卒業年度:2007年度

(※所属は2010年3月インタビュー当時)

〒633-0054 奈良県桜井市阿部323番地
TEL:0744-43-5001(内線242)
FAX:0744-42-4430
病院URL:http://www.chuwa-hp.jp/

研修情報はこちら

医師を目指したきっかけからお聞かせください。

池田:小学生のときから漠然と憧れていました。特に何かきっかけがあったわけではないのですが、免許を持って働くということと、人に感謝される仕事だということに惹かれたのだと思います。

中野:父親が開業医をしていまして、その姿を見て育ったことが大きいですね。小さい頃から、父の姿は格好良く映っていましたし、人の役に立てる仕事だなと思っていました。

大学時代の思い出をお聞かせください。

池田:空手部に入って、頑張っていました。六医体の個人の部で優勝したこともあるんですよ。団体戦もあって、女子は3人で1チームなんですが、個人戦とは違った盛り上がりがありますね。個人競技なのに、団体競技の良さも味わえて、楽しかったです。上級生になってからは後輩を教える立場になりました。最初は基本的なことから教えるのですが、成長に合わせて、どのタイミングで奥深いところまで教えるのかは見極めが必要で、勉強になりました。

中野:高校時代は勉強に追われて、部活動に全く参加できなかったので、大学生になったら、何かスポーツがしたいと考え、陸上部に入りました。私は長距離が専門で、6年生のときには卒業旅行を兼ねて、ホノルルマラソンに出場しました。5時間ぐらいで完走しましたよ。

初期研修の病院として、済生会中和病院を選んだ理由をお話しください。

池田:私は奈良県立医科大学の研修プログラムを受けていて、たすきがけで1年目の研修を中和病院で行っています。6年生のポリクリで1週間、中和病院にお世話になったのですが、そのときに上の先生方が楽しそうで、「私もやっていけそうだ」と良い印象を受けたんですね。その後、中和病院で研修した先輩に「研修医の人数も少なくて、のびのびと研修できたよ」と聞き、こちらを選びました。

中野:私は中和病院で2年間の初期研修を行いました。高校、大学と大阪で過ごしたので、卒業後は地元に戻りたいと考えていましたが、奈良はそれほど臨床研修指定病院が多いわけではなく、最終的に大学病院か中和病院という選択肢が残りました。学生時代の実習で、大学病院は「何か違う」という違和感があり、さらに疾患が専門的だということも気になりました。また大学はこの先、いつか行くことがあるでしょうし、初期研修ではプライマリケアをしっかり学べる病院に行こうと思ったんですね。その点、中和病院は研修医の人数も多くはなく、充実した研修内容だったので、興味を持ちました。

済生会中和病院での研修はイメージどおりですか。

池田:研修医が少ないので、指導医からマンツーマンに教われるなど、イメージどおりですね。コメディカルの方々も熱心に教えてくださっています。

中野:最初は覚えることに必死で、イメージどおりとまではいきませんでした(笑)。徐々に慣れてくるうちに、楽しくなってきました。中和病院のアットホームなところが良いですね。

済生会中和病院の研修プログラムの特徴はどんな点にありますか。

池田:内科が細分化されていないことでしょうか。短い期間の中で多くの疾患に出会えます。経験できる疾患の種類で言えば、大学病院よりも多いと思います。

中野:大学病院は研修医の数が多いので、手技の順番が回ってこないとも聞きます。しかしながら中和病院では中心静脈の穿刺や救急外来での気管挿管など、専門的な手技も経験できる点が特徴でしょう。

初期研修のローテート順を教えてください。

池田:内科4カ月、外科3カ月、麻酔科5週間、内科2カ月、脳神経外科3週間、整形外科3週間、泌尿器科3週間です。2年目は奈良医大で行いますが、ローテート順は未定です。

中野:1年目は外科3カ月、内科3カ月、麻酔科5週間、脳神経外科3週間、整形外科3週間、泌尿器科3週間、内科3カ月です。2年目は脳神経外科3カ月、内科3カ月、産婦人科1カ月、地域医療1カ月、放射線科2カ月、精神科1カ月、小児科2カ月です。産婦人科は桜井市の赤崎クリニック、地域医療は桜井保健所、精神科は秋津鴻池病院で研修しました。

中野先生のプログラムの中で、選択科目はどの科目でしょうか。

中野:2年目の脳神経外科、内科、放射線科です。今後、脳神経外科に進みたいと考えていますので、まず脳神経外科を選びました。そこで頭部の画像の読影を学ぶために放射線科に行きました。2カ月間ですが、集中して研修できたので、かなり読み取れるようになってきました。また、プライマリケアをもう少し勉強したかったので、内科を選びました。

初期研修の中で、印象に残っていることはありますか。

池田:患者さんが「ありがとう」と言ってくださるときはいつも嬉しいですね。

中野:外科で手術を執刀させていただいた患者さんが元気になって、無事に退院されると、やはり嬉しいです。

逆に、辛かったことはありますか。

池田:手技を失敗すると、落ち込みますね。初めは静脈注射もうまくいかないことがあったのですが、徐々に経験を繰り返すことで苦手意識はなくなりました。

中野:主治医をしていた患者さんが亡くなったときは、「治療できたのでは」と考え込んでしまい、辛かったです。しばらく悩みましたが、頑張るしかないと気持ちを切り替えて、乗り切ることができました。

失敗談や不満な点もお聞かせください。

池田:いつも上の先生方や看護師さんに助けていただいていますので、特に失敗談はありませんし、不満も思い当たりません。

中野:毎日、失敗ばかりです(笑)。採血を何度もミスしてしまい、患者さんに怒られたこともあります。逆に、許していただいたこともありますし、励まされたこともあります。励まされると、自分の励みになりますね(笑)。不満は特に無いですね。

指導医の先生のご指導はいかがですか。

池田:若い先生方が多いので、楽しい雰囲気ですね。マンツーマンで、できるまで教えてくださいます。医局が小さいので、どの先生とも顔見知りなんです。その科を回っていなくても、ちょっとしたタイミングで質問やコンサルトができて、助かっています。

中野:どこの病院でも、研修医に対して指導医が1対1で教えることは同じではないかと思います。中和病院では、指導医がまず手技をやってみせ、研修医はそれを見て学び、次の機会に研修医が自分で行うというパターンが多いですね。外科の場合はチームで手術し、研修医は助手として参加します。指導医も必死で手術にあたっているので、その場で1から教えるということはありませんが、そこで見て覚えたことを後から学び直すことが大事です。

カンファレンスはどんな雰囲気ですか。

池田:外科は画像を見ながら、手術についての意見を交換しあうカンファレンスを行っています。研修医が患者さんの手術に至るまでの流れを紹介します。指導医の先生から、前もって指導していただくこともありますね。画像の見方は詳しくなったかなと思っています。

中野:小さい病院ですので、カンファレンスの数は大学病院ほど多くはないですね。マイナー科のカンファレンスでは全ての患者さんの主治医であるので、患者さんのお名前と症状を一致させることも大変です。優しさの中にも厳しさのある雰囲気で行っています。

コメディカルの方々とのコミュニケーションはいかがでしょうか。

池田:採血一つとっても、失敗したら「こうすれば良いですよ」と、詳しく教えていただいたり、優しくご指導いただいています。

中野:最初は経験が全く違いますから、コメディカルの方々の方が圧倒的に力が上で、教わることばかりです。特に薬については勉強になりました。新しい薬が出るたびに、薬局に電話して、薬剤師さんに尋ねますと、いつも親切に教えてくださいます。

当直の体制について、教えてください。

池田:内科1人、外科1人に、それぞれ研修医が1人ずつつきます。回数は月に4回程度です。

今後の目標をお聞かせください。

池田:大学5年生のときに奈良県内で妊婦のたらい回し事件があり、産婦人科医になって、若い命を助けたいと思うようになりました。産婦人科は女性医師が最も期待される科であることも産婦人科医を目指した理由の一つです。女性の立場に立って、生まれてくる子たちが元気に育つ環境を作っていきたいですね。初期研修2年目は奈良県立医科大学の附属病院で行い、引き続き後期研修も大学に残る予定です。

中野:外科医には漠然とした興味を持っていましたが、その中で学問的に惹かれる分野である脳神経外科を専門にしたいと考えています。1年目に中和病院の脳神経外科をローテートできたことが大きかったですね。これから主流になる血管内治療などを深く学んでいきたいです。後期研修は大阪市の大阪警察病院で行う予定です。症例数の多い病院ですので、楽しみにしているところです。

現在の臨床研修制度について、感想をお願いします。

池田:様々な科を回ることで、様々な視野から見ていけることは良いのですが、科を転々としますので、患者さんの治療が途中で終わってしまうのが悲しいですね。中途半端になりがちなのは問題でしょう。それでも、私にとっては良い制度だと思います。

中野:私も含め、2年目では多くの研修医が専門科を決めているので、そこで小児科や産婦人科に行かなくてはいけないのは疑問です。しかしながら、1年目に内科を回って、プライマリケアを学べることができたので、私も良い制度だと思います。

これから初期研修の病院を選ぶ方にアドバイスをお願いします。

池田:どういう病院であっても、研修医が頑張るかどうかが大切なことと思います。積極的に学ぼうとする姿勢を持ってほしいですね。見学に行く際は、病院の雰囲気が自分に合うかどうかを見極めてください。

中野:どこの病院でも研修自体に差はないので、研修医のやる気次第ですね。ただ、あまりにも症例数の少ない病院や、規模が大きすぎて手技の順番が回ってこなさそうな病院は避けた方が良いでしょう。循環器を学びたいのに、内科はあっても循環器科がない病院を選ぶことなどがないよう、診療科についてもしっかり調べる必要があります。

最後に、ご趣味などプライベートについて、お聞かせください。

池田:泳ぐことやマリンスポーツが好きです。和歌山や沖縄の海で、スキューバダイビングをするのが楽しみです。

中野:大学時代から続けているジョギングですね。走ったあとの充実感や達成感は格別です。運動不足を補ったり、ストレス解消に役立っています。

タイムスケジュール

池田先生 整形外科(手術日の場合)

7時00分 起床
8時00分 出勤
8時30分 カンファレンス
9時00分 病棟回診、救急外来
12時00分 昼食
13時00分 手術
18時00分 病棟回診、指示出し
19時00分 退勤
20時00分 勉強
24時00分 就寝

中野先生 脳神経外科(手術日の場合)

7時00分 起床
8時00分 出勤、病棟回診、指示出し
10時00分 ガーゼ交換など外来の手伝い
12時30分 昼食
13時30分 手術
17時00分 ICUで観察、手術の内容についてリポートを書く
18時30分 病棟回診
19時30分 退勤
20時30分 勉強
24時00分 就寝

研修情報はこちら

同じカテゴリから探す

ピックアップ

 
 

おすすめサイト