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更新日:2026年5月28日

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令和7年度奈良県森林技術センター研究成果発表会動画

令和7年12月23日に開催した令和7年度奈良県森林技術センター研究成果発表会の動画を公開しましたのでお知らせいたします。
※本動画は「限定公開」のため、奈良県公式YouTubeチャンネル内の検索や一覧には表示されません。
以下の画像をクリックでご視聴いただけます。

 〈令和6年度終了課題〉


1.奈良県産スギ黒心材の屋外耐朽性評価(R4~6年度)
スギ黒心材は価格が低い傾向にあり、県産スギを利用するうえで問題となっている。当センターはこれまでに吉野地域産出の樹齢100年前後のスギ黒心材が優れた耐朽性を持つことを明らかにし、外構材への利用の提案と、販売促進のための根拠データを得るための試験研究を進めている。
本研究では、スギ黒心材の耐朽性に抽出成分の含有量が影響していることに着目し、抽出成分量の変化が耐朽性に及ぼす影響と一定期間屋外ばく露した材の抽出成分の減少量を検討し、非接地で縦使いを想定したスギ黒心材の屋外耐用年数の推定を試みた。同時に、接合部に保存処理を施した実大試験体の屋外ばく露を開始し、構造上の要となる接合部の保存方法の検討を開始した。その成果について報告する。

 


2.人工林の恒続林誘導における更新木のニホンジカ食害防止調査(R4~6年度)
奈良県では手入れの遅れた施業放置林を混交林に誘導するため、混交林誘導整備事業を行い、人工林の混交林化を進めている。混交林誘導整備事業では、スギ・ヒノキの人工林で群状択伐を行い、広葉樹等の苗木(更新木)を植栽するが、シカによる更新木の食害が混交林誘導の大きな阻害要因となっている。シカの生息密度は地域によって異なり、また、採食圧の強度(食害の受けやすさ)によっても適切な防除方法は異なる。
よって本研究では、【1】シカの採食圧の強度を予測する簡易な判別方法の調査、【2】シカの採食圧に応じた適切な防除方法の調査を実施し、【3】得られた調査結果を技術指針(素案)にまとめた。その成果について報告する。

 〈話題提供〉


3.新たなスギ・ヒノキの採種園の整備状況について
奈良県では、県内に生育する優秀な特性(成長特性、形質等)を有するスギ・ヒノキ個体を候補木として調査・選抜し、それらの遺伝特性を引き継ぐ優良な種苗を供給することを目的として、昭和42年に室生林木育種園を開設した。優良候補木による採種園・採穂園を整備し、得られた苗木を特性検定林に植栽・調査した結果、一定の優良系統(第一世代精英樹)を見いだす成果を上げている。
しかし、現代社会では、花粉症対策や温室効果ガス削減(二酸化炭素吸収)対策等、新たな特性が求められているため、奈良県でも、それらに対応する採種園整備に取り組むこととした。周囲の林分から飛来する花粉の影響が極力少ない立地条件として当センター構内を活用して、令和3~6年度に、少花粉スギ・ヒノキ、特定母樹スギ・ヒノキのミニチュア採種園を整備した。今回、その概要と今後の計画について紹介する。

 

4.奈良県におけるツキノワグマのカメラトラップ調査
紀伊半島地域個体群のツキノワグマは、奈良県、三重県、和歌山県に分布する地域個体群であり、環境省レッドリスト2020には「絶滅のおそれのある地域個体群」と掲載されているが、個体数等の生息状況は未解明な部分が多い。そこで、冷温帯落葉広葉樹林が多く、生息地の中心となる奈良県のツキノワグマの生息状況を調べるため、空間明示型標識再捕獲法によるカメラトラップ調査を実施した。
令和5年8~11月および令和6年7~11月に上北山村と天川村でスギおよびヒノキ人工林と落葉広葉樹林が混在する森林にカメラトラップ合計25台を設置し、誘引餌でツキノワグマの直立姿勢を誘導して胸部の斑紋を撮影した。斑紋により個体を識別し、空間明示型標識再捕獲法により各調査地の生息密度を推定した。その成果について報告する。

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