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ページ番号:3668

更新日:2026年3月30日

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糖尿病

糖尿病について

糖尿病とは

糖尿病は、血液の中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなることによって、全身の様々な臓器に異常が起こる病気です。本来、食事でとったブドウ糖は「インスリン」というホルモンが働くことで、体のエネルギーとして使われます。「インスリン」が十分に働かなくなると、血糖がうまく使えず、血糖値が高い状態が続いてしまいます。これが糖尿病です。

 

代表的な糖尿病の種類は以下のとおりです。

1型糖尿病:インスリンを産生するすい臓のβ(ベータ)細胞が壊れることで、インスリンが不足するタイプの糖尿病です。比較的若い世代で急に発症することが多いですが、最近は抗がん薬治療後に発症したり、ゆっくりとインスリン分泌が低下して、比較的高齢になって発症したりする1型糖尿病があることがわかってきました。

2型糖尿病:糖尿病になりやすい体質を持った方や、生活習慣が乱れた方で起こりやすい糖尿病です。様々な要因で、インスリンが作用しにくくなって血糖値が上がります。中高年以降に多く発症しますが、最近は若年者が肥満を伴う場合にも発症することがあります。

 

日本では、糖尿病が強く疑われる人やその予備群は、成人の約5人に1人にのぼるとされており、決して珍しい病気ではありません。

糖尿病の合併症

糖尿病は、血糖値が高い状態が長く続くことで、体の血管や神経が少しずつ傷んでいく病気です。傷みがひどくなると、全身にさまざまな合併症が起こる可能性があります。特に注意が必要なのが「三大合併症」と呼ばれるものです。

 

三大合併症

糖尿病網膜症:目の血管が傷つき、進行すると視力低下や失明の原因となります。

糖尿病腎症:腎臓の機能が弱まり、進行すると透析治療や腎移植が必要になることもあります。

糖尿病神経障害:手足のしびれや痛みが起こります。足の感覚が鈍くなるため、傷に気づかない場合があり、足の切断につながることもあります。

 

さらに、糖尿病は動脈硬化の大きな原因の一つであり、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気のリスクも高めます。

糖尿病合併症は初期には自覚症状がほとんどないため、「自分は大丈夫」と思っていても進行してしまうことがあります。だからこそ、定期的な検査や医師の診察を受け、早い段階から異常をとらえること(早期診断)が大切です。

予防と早期発見

予防のポイント

食生活:主食・主菜・副菜をバランスよく食べましょう。

運動習慣:1日30分程度のウォーキングなど、無理のない範囲で体を動かすことが効果的です。

体重管理:肥満は糖尿病の大きなリスクとなります。

生活習慣:禁煙や節度ある飲酒も予防につながります。

 

早期発見のために

糖尿病は初期には自覚症状が出にくいため、健康診断や特定健診を毎年受けることがとても重要です。血糖値やHbA1c(過去1~2ヶ月の血糖値の平均を反映する指標)を確認することで、早い段階から異常を見つけることができます。

「のどが渇く」、「尿の回数が増える」あるいは「体重が急に減る」などの症状があるときは、糖尿病がすでに進行している場合もあります。このような症状が出る前に、糖尿病に気づくことが一番の安心につながります。

糖尿病の診療

糖尿病は、その進行の程度によって治療が異なります。適切な治療を行うためには、身近で相談できる「かかりつけ医」と、より専門的な知識や技術を持つ「糖尿病専門医」との連携が大切です。

 

かかりつけ医の役割:日常的な診察や検査、生活習慣に関するアドバイスを行い、患者さんを身近で支えます。

専門医の役割:合併症の詳細な検査や、インスリン治療など専門的な治療方針を検討します。

連携の流れ:普段はかかりつけ医で診療を受け、必要に応じて専門医へ紹介します。

 

糖尿病は「治らない病気」と思われがちですが、早期に治療を受ければ、糖尿病でない正常な状態に戻せることが報告されています。また、適切な治療を受けて合併症を防げれば、健康な生活を長く維持できます。「1人で抱え込まないこと」が一番大切です。気になる症状があれば、まずはかかりつけ医に相談してみましょう。

奈良県糖尿病診療ネットワークについて

奈良県糖尿病診療ネットワークとは

奈良県糖尿病診療ネットワークは、専門医がかかりつけ医の診療をサポートする仕組みです。

奈良県糖尿病診療ネットワーク専門医協議会で作成された「かかりつけ医から専門医への紹介基準」を活用し、糖尿病の重症化予防を目的とした連携強化に取り組んでいます。

※奈良県糖尿病診療ネットワーク専門医協議会…平成28年度に奈良県立医科大学が中心となり発足した任意の協議会です。

ネットワークの内容

 

糖尿病関連医療機関一覧

糖尿病を専門的に診療可能な医師が在籍する医療機関

糖尿病を専門的に診療可能な医師は、日本糖尿病学会認定の糖尿病専門医、日本内分泌学会認定の内分泌代謝科専門医、日本専門医機構認定の、内分泌代謝・糖尿病内科専門医いずれかの資格を持つ医師とします。

上記資格を持つ医師が在籍するかかりつけ医療機関一覧はこちら(PDF:231KB)

協力医療機関

奈良県では、糖尿病診療ネットワークの構築の取組に賛同いただき、研修にご参加いただいたかかりつけ医療機関を、協力医療機関として認定しております。

協力医療機関一覧はこちら(PDF:240KB)

パンフレット

奈良県糖尿病診療ネットワークのパンフレットを、奈良県医師会を通じて県内の診療所等の医師に配布しています。

※確認票は、専門医への紹介に必須ではありませんが、本ネットワークの運用状況の把握のためにご協力をお願いします。

World Diabetes Dayについて

ワールドダイアベティスデイ

国連は、2006年に猛威を振るう糖尿病の危機的増大に対し、インスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日であり、糖尿病治療に画期的な発見に敬意を表すため、11月14日を「世界糖尿病デー」と指定しました。

近年、国内での糖尿病啓発活動は、糖尿病のある人が社会生活を送る上での困難を解消し、糖尿病とともに一病息災の人生を送ることを目指す運動が主流です。その一環として、社会がもつ糖尿病のイメージを変えたいと考え、世界共通のことばである「ダイアベティス Diabetes」という新たな呼称の普及を目指す取り組みを行っています。それに伴い、令和6年度より、世界糖尿病デーも英語表記「World Diabetes Day(ワールドダイアベティスデイ/略称:WDD)」に変更されました。

WDDは世界でも有数な疾患啓発の日であり、この日を中心に全世界で繰り広げられる糖尿病啓発キャンペーンは、糖尿病の予防や治療継続の重要性を周知する重要な機会です。

啓発で用いられている「ブルーサークル」は、国連やどこまでも続く空を表す「ブルー」と、団結を表す「輪」をモチーフにしています。

wdd

日本ではWDDの前後約1ヶ月にわたり、糖尿病シンポジウムや予防キャンペーン、糖尿病啓発に関するイベントが実施されています。

この機会に糖尿病について考えてみましょう。

奈良県糖尿病性腎症重症化予防プログラム

奈良県では、糖尿病と診断された時から、腎症の早期発見に努め重症化を予防する「奈良県糖尿病性腎症重症化予防プログラム」を円滑に導入し、運用しています。

詳細は奈良県糖尿病性腎症重症化予防をご覧ください。

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