更新日:2025年12月11日
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Report
An eyewear brand JINS has started a new line at the Roppongi Hills. Why did they choose Yoshino Hinoki (Japanese cypress from Nara’s Yoshino region) for the interior of their new shop?
采访六本木HILLS感受到的时尚品牌眼镜JINS之新业态,被吉野柏之魅力及其空间所包围的感觉。
采訪六本木HILLS感受到的時尚品牌眼鏡JINS之新業態,被吉野柏之魅力及其空間所包圍的感覺。
롯폰기힐즈에서 체감하는 아이웨어 브랜드JINS의 새로운 형태의 사업에서 듣는 요시노 히노키의 매력과 공간에 담겨진 마음.
すべての人に最適なメガネを。その思想のもと、数多くのメガネを届けてきたアイウエアブランドJINSが新たに手がける、ハイエンド層向けの新業態『J of JINS』第1号店が今年7月20日(金曜日)、東京・六本木ヒルズにオープンしました。
※J of JINS六本木ヒルズ店は現在は閉店しております。
『J of JINS』はこれまでJINSが培ってきたアイウエアに対する知見を集結した新業態。“真価を見抜く、目を持つ人へ。”をコンセプトに、贅沢なかけ心地を追求したJ of JINS独自のラインアップを展開しています。
An eyewear brand JINS has pursued the idea of “best fitted glasses for everyone”. On Friday, July 20th, 2018, the first shop of JINS’ new high-end line “J of JINS” opened in the Roppongi Hills, Tokyo.
适合所有人的、和你最搭的眼镜。这种思想的根源,在于『J of JINS』第1号店于今年7月20日(周五)在东京六本木HILLS大厦开业了。这家配备了众多品种眼镜的时尚品牌店是前卫、且面向富裕阶层的新业态。
適合所有人的、和你最搭的眼鏡。這種思想的根源,在於『J of JINS』第1號店於今年7月20日(周五)在東京六本木HILLS大廈開業了。這家配備了眾多品種眼鏡的時尚品牌店是前衛、且面向富裕階層的新業態。
모든 사람에게 최적의 안경을. 이러한 사상을 기본으로 수많은 안경을 만들어온 아이웨어 브랜드JINS가 새롭게 선보이는 하이엔드층을 겨낭한 ‘J of JINS’ 제 1호점이 올해 7월 20일(금) 도쿄 롯폰기힐즈에 문을 열었습니다.


店舗の内装には、吉野ヒノキを全面に使用。設計は、JIA日本建築大賞など数々の受賞歴を持つ「MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO(マウントフジアーキテクツスタジオ)」が手がけました。一人ひとりに合わせた細やかな調整が可能なオリジナル-定番-シリーズ、工芸品のように職人の手から生み出される木工シリーズ、希少なデッドストックのメガネ生地を使用して生産されたシリアルナンバー入りのヴィンテージシリーズなど、ここでしか手にすることのできないメガネが吉野ヒノキを使用した陳列スペースに美しく並べられていました。


正倉院宝物殿などにも使用される釘を使わない日本の伝統建築様式「校倉(あぜくら)造り」や左官仕上げの壁を取り入れるなど、日本の歴史が培ってきた伝統技術がふんだんに使用されており、 “JAPAN”の意味も込められた『J of JINS』のアイデンティティを体現する空間を演出していました。



JINSが手がける新業態『J of JINS』に吉野ヒノキを使用した理由とその魅力について、株式会社ジンズ店舗開発室設計チームリーダーの萩原祐子さん、「MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO」の原田真宏さんと原田麻魚さんに話をうかがいました。

「J of JINSには“JINSの中のJINS”、“JAPAN”といった意味が込められていて、我々JINSの知見を結集した新業態となっています。MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOのお二人がそのコンセプトを汲み取って下さり、ヒノキを使用した空間をご提案いただきました。メガネの背景としての奥ゆかしさがありながらも、凛とした存在感を放ち、我々の目指すブランドの方向性に通じると感じ、初回のご提案で即決しました。内装に使用する木材を選ぶため、今年3月には奈良県吉野町の製材所・坂本林業さんを訪問したのですが、そこで実際に目の当たりにした木の迫力や手触り、香りには鳥肌が立つくらい感動しました。坂本林業さんのご自宅で吉野の木の経年変化についても見せていただいて、木が生きているんだということも実感しました。この店舗はまだ新しいですが、これから時間を重ねることでどう変化していくのか、とても楽しみです。お客さまや吉野ヒノキの店舗と共に、J of JINSも良い形で成長していけたら、と考えています。」

「刹那の商業主義ではなく、時間とともに残っていくモノをつくっていきたいというJ of JINSのコンセプトを聞いて、生育に長い年月をかけて時間が染み込んだ吉野の木が思い浮かびました。吉野の“木” が蓄積してきた解像度の高い文化を使えば、永続性のある空間をつくることができると考えたんですね。それが東大寺の正倉院のような、大切なものを永く保管する空間というイメージとも一筋に繋がっていきました。実際に私も坂本林業さんを訪れたのですが、吉野の地は空気が細かく、透明な感じがしたんです。木材だけではなく、木材をつくってきた人たちの暮らしも含めて永続的な文化に接続している。木目が真っすぐに伸び、全く狂いのない吉野ヒノキを材料として使用することで、木にまつわる長い文化的背景も表現できるのではないか。また、吉野ヒノキは文化的な意味だけでなく、耐久性があるという性能も備えていますから、私たちにとってもJ of JINSにとっても、とても良い出会いでした。」

「私たちがこだわったのは、通常の商業店舗のように表層だけ取り繕うのではなく、奥まで本物であること。木材の断面から見える厚みまでを高い技術で丁寧につくり上げることで、形やデザインの奥にある背景にまで訴求していくような物語を残したかったんです。それはJ of JINSのコンセプト“真価を見抜く、目を持つ人へ。”にも通じるものだと思います。通常の商業店舗というのは、とにかく派手に目立つようなサインを入れていくデザインが多いですが、今回のデザインでは逆に徹底して記号を排除した空間をつくりました。そうすることで、吉野ヒノキ自体が持つ微細で繊細なメッセージを表現できると考えたんです。吉野の林業に携わる人たちは、木を通して、森や山を見てるんですよね。鬱蒼と生い茂った木々に靄がかかった森や山の全部を守って、それを一本の木にメッセージとして託している。森や自然と共にある生活を感じたいと思っている人は、都市の中にも多いはずですが、実際にそれを感じられる場所は限られています。でも、この店舗はそういったものに繋がることができる空間になっていると思います。六本木ヒルズで体験できる森のような存在として、訪れる人々が木の持つ哲学を感じてくれれば良いですね。」

“真価を見抜く、目を持つ人へ。”をコンセプトに、新たに立ち上げられた『J of JINS』。そのコンセプトを体現した六本木ヒルズの空間には、吉野ヒノキに対する設計者の思いや新業態へのこだわりが詰まっていました。奈良の木の魅力を都心で感じられるJ of JINS六本木ヒルズ店に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
INFORMATION
J of JINS 六本木ヒルズ店
住所
東京都港区六本木6-10-1
六本木ヒルズ ウエストウォーク4階
電話
03-3497-0227
取材・文:青山晃大
写真:大石隼土
2018年10月18日(記事公開日)