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ページ番号:17226
更新日:2026年2月27日
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室生寺:コラム「仏様との縁結び!本堂で行われる儀式「潅頂」とは?」
歩くまえに知っておきたい室生寺にまつわる物語
仏様との縁結び!本堂で行われる儀式「潅頂」とは?
室生寺の本堂は、「潅頂堂(かんじょうどう)」というお堂。ここは、真言宗の重要な儀式である潅頂が行われる。潅頂とは、仏様と縁を結ぶための儀式のこと。壇の上に曼荼羅を敷き、樒(しきみ)の葉を持って目隠しをし、曼荼羅の上に落とす。その葉が落ちた位置に描かれている仏様と、縁が結ばれるというものだ。一般の人が行う潅頂を「結縁潅頂(けちえんかんじょう)」、僧が修行をはじめる際に行うのは「受明潅頂(じゅみょうかんじょう)」、僧が修行を終える際に行う「伝法潅頂(でんぽうかんじょう)」など、潅頂にはさまざまな種類がある。この儀式を行うため、「潅頂堂」には明かりとりの窓がなく、正面の蔀戸(しとみど)をおろすと、お堂内はほとんど暗闇となる構造になっている。
「潅頂堂」の内陣には曼荼羅が掲げられている。普段は白い曼荼羅が掲げられているが、潅頂の儀式の際には、色彩された室町時代より残る曼荼羅が使われる。さらに室生寺には、潅頂の際に用いられる法具が今も遺り、金銅密教法具にいたっては、大壇から四面器まで、儀式に使用する法具すべてが揃う。この法具は、延慶元年(1308年)のもので、鎌倉時代のものが一式で残っているのは日本で唯一なのだとか。なお、潅頂で用いられる曼荼羅は、特別拝観の際などに見ることができる。

