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文化村クリエイション vol.8 川松康徳 「GRAFICTION」

Bunkamura Creation vol.8 Yasunori Kawamatsu ”GRAFICTION”

 

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 文化村クリエイションは、先進的な取り組みを行うアーティストを招へいし、制作・発表を行うとともに、創作の過程を開いていく試みです。vol.8となる今回は、川松康徳さんを迎えます。
 川松さんは国内外での多くの展覧会やアーティスト・イン・レジデンスでの制作において、おもにリサーチや取材をもとに架空の物語を創作し、そこからテキストや映像を用いたインスタレーション作品をつくりあげます。
テーマに「アイデンティティ」を挙げる川松さんは、「人のアイデンティティは個人の内面だけで完結するものではなく、周囲の人々や取り巻く環境との関わりの中にも存在する」という視点から、特にインタビューなどによる他者とのコミュニケーションを積極的に取り入れながら作品を制作しています。
 奈良の「薬草」と「土壁」に着目した今回の滞在制作では、ボランティアサポーターとリサーチや取材・制作・対話などを通じて協働しながら、身体と感情、人間と社会といった関係を見つめ、捉え直すきっかけとなる演劇作品「粉粉と黄黄」(プンプンとキキ)を制作・上演します。
(※会期終了)

 

 

開催期間

日時:2026年7月5日(日)~9月23日(水・祝)

   9:00~17:00

休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)

 

 

開催場所

芸術文化体験棟3階 スタジオ301・302

 

 

作家コメント

私たちは幸運にも、長い歴史を遡ることができる。もちろん完璧に、ではないけれど、何百年も前に作られたものを見て、幾百年も続く技術に触れて、千年を超えて続くしきたりに関心することもできる。その長さが私たちを支えることもあれば、自由という少し生意気な気分で、長さの重さを煩わしく思ったりもする。奈良はその重さと自由のどちらもが存在できる場所です。私はその長くて重たいものの中から、ふたつのもの――「薬草」と「土壁」を選びました。

仏教とともに渡来した医薬文化は、のちに独自の漢方へと昇華していきます。奈良はその中心にありました。今回の滞在制作では、この医薬文化を支える薬草の生態と、くすりとしての精製、処方という概念を通じて、植物と人のやりとりに含まれる密やかな「交換可能性」を感じられる作品を作りたいなと考えています。そして土壁は、その交換可能性を表すデバイス(装置)のようなものとして、作品の中に登場してくるでしょう。

薬草というと率直に、ケアやスローライフと結びついてヘルシーな表現をイメージするかもしれません。でも実際は、薬草たちの戦略にまんまとはまって、生存確率を最大化する家来みたいになっているホラーなのかもしれない。捉えられるように現実を考えて纏めてしまうよりも、捉えられなくてもいいと思える態度が、現実を動かしてくれるのかもしれません。

川松 康徳

 

 

作家略歴

川松 康徳 (かわまつ やすのり)

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1984年生まれ、群馬県を拠点に活動。

記憶を主要なモチーフに、身体的・文化的なバイアスからアイデンティティを解き放ち、自己が他者の中へと開かれる「アイデンティティの分有」を目指す。 ドキュメンタリーやインタビューの手法を用い、移民や失踪者家族、国籍不特定者など、アイデンティティに葛藤を抱える人々の記憶に焦点を当てる。語りの中に現れるヴィジョンや振る舞いを追跡し、その過程を「他者の中に自己を開く」プロセスとして具体化してきた。近年は、その過程で見出した設定から架空のシナリオを執筆。登場人物の意識の揺らぎや、それが内面化されるアイデンティティの形成プロセスを示すインスタレーションを制作している。

主な展覧会に、都美セレクショングループ展2026「BBBdabada」(2026、東京都美術館)、「BodyBuddyBaby」(2024、京都芸術センター)、アルゼンチン国立東洋美術館共催個展「NARRATIVISUAL:V」(2024、ブエノスアイレス)、MACBA(2024、ブエノスアイレス現代美術館)、「KYOTO STEAM 2022」(2022、京都市京セラ美術館)など。

 

 

関連企画

参考作品展示「2026年度滞在アーティスト紹介」

 日時:6/23(火)~9/23(水・祝) 9:00~17:00

 場所:芸術文化体験棟 3階 交流ラウンジ

 

アーティストトーク:川松康徳

日時:8月11日(火・祝)15:00~(90分程度)

場所:なら歴史芸術文化村 芸術文化体験棟3階 交流ラウンジ

 

対話型ワークショップ「分有の入り口」

日時:8月15日(土)17:00~19:00

場所:ほんの入り口(奈良県奈良市船橋町1番地)

主催:ほんの入り口

 

振り付けワークショップ

日時:8月26日(水)13:00~(90分程度)

場所:なら歴史芸術文化村 芸術文化体験棟3階 交流ラウンジ

 

『粉粉と黄黄』シナリオ読書会

日時:9月5日(土)15:00~(75分程度)

場所:なら歴史芸術文化村 芸術文化体験棟3階 交流ラウンジ

 

◎成果発表 |演劇公演

各終演後にはアフタートーク(20分程度)を行います。

粉粉と黄黄

日時:9月19日(土)15:00~(開場14:45・上演45分程度/定員15名先着順・無料)

会場:Art-Space TARN

 

日時:9月20日(日)|9月21日(月・祝)|9月22日(火・祝)各回とも10:30~(開場10:15・上演45分程度)

会場:なら歴史芸術文化村 芸術文化体験棟地下1階 文化村ホール

 

作・演出:川松康徳

出演:岩井優月、園万里奈(19日、22日)石場文子(20日、21日)、戸田樹、肥後亮祐(19日)

ナレーション:野村百合子、古川義之

舞台美術:内田望美(Studio CANDIY)

協力:劇団いちご大福、服部健太郎(ほんの入り口)、奈良県薬事研究センター、株式会社前忠、奈良芸術短期大学

 

 

フライヤー

GRAFICTION-Flyer

フライヤーはこちら

(デザイン:塩谷啓悟)

 

 

アーカイブ写真

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リサーチ 森野旧薬園(7月12日)

(撮影:麥生田兵吾)

 

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リサーチ 株式会社前忠(7月23日)

 

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舞台装置 制作 (8月20日)

 

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振り付けワークショップ(8月26日)

 

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スタジオ(9月1日)

 

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演劇公演『粉粉と黄黄』 Art-Space TARN(9月19日)

 

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演劇公演『粉粉と黄黄』 文化村ホール(9月20日)

 

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演劇公演『粉粉と黄黄』 文化村ホール(9月21日)

 

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演劇公演『粉粉と黄黄』 文化村ホール(9月22日)

 

シナリオ冊子

シナリオ冊子 カード

*芸術文化体験棟3階にて閲覧可能

 

 

記録映像

作成中

 

 

記録集

作成中

 

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