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ページ番号:14268
更新日:2026年5月14日
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令和8年度新規採用職員辞令交付式 知事訓辞概要
本日奈良県庁に入庁されました皆さん、誠におめでとうございます。自分で努力してここまでやってこられたのだと思いますが、これまで学校という組織やご家庭に守られてやってこられたわけです。奈良県庁でも温かく迎え入れて家庭のような雰囲気を提供したいと思っているのですが、仕事をしてお給料をもらう以上、きちんと仕事をしていただいて、組織人として振る舞い、そして奈良県の発展のために皆さんの力を発揮してもらわなければいけないわけですから、戸惑われることやストレスがかかることは多分あると思います。仕事のやりがいや喜びを認識し、自分の仕事が本当に人の役に立ってるんだということが実感できれば、多少の人間関係の摩擦等は耐えられるのではないかと思います。これまでとは違う環境に入るわけですが、決して挫けずに多少の困難があっても、乗り越えていっていただきたいと思います。
公務員が第一志望だった方もおられれば、民間も受かったけれど公務員になった方もおられるでしょう。社会への貢献という点では、民間企業も我々公務員も一緒ですが、民間企業の場合は社会貢献と会社の利益を上げることがバッティングすることもあるかもしれません。公務員の場合は利益を上げるという概念はなく、もちろん財政の健全性は維持しなければいけませんが、すべての仕事は人や社会への奉仕ということでございます。日本国憲法にも全ての公務員は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではないと明記されておりますから、皆さんのやる仕事というのは、全てが世のため人のためになる仕事だと思っております。そういうやりがいのある仕事につけたことの喜びと使命感を噛み締めて、様々な困難に立ち向かっていただきたいと思っています。
どの職場でも世のため人のために役に立つのですが、興味、関心のない分野に行くこともあるかもしれません。その場合でも必ずその仕事を通じてのやりがいがあるはずなので、それが見つかるまで頑張っていただきたいと思います。
皆さんの働きやすい職場を確保することが、我々幹部の責務だと認識しており、3 年ほど前に知事に就任後、すぐにこの奈良県庁の働き方、そして職場環境の改革ということに取り組んできました。いろいろ成果も出ておりまして、県職員向けに「総合的に考えて県庁での働き方に満足していますか」という質問をしたところ、令和5 年度は58%だったのですが、令和7 年度は68%ということで10%程増えております。それからあまり自慢できるデータではないですが、どうしてもメンタルヘルスに不調をきたして休職される方もおられますけれども、メンタルヘルス不調による新規の長期病休取得者数は、令和5 年度は69 人でしたが、令和7 年度は49 人ということで20 人程度減っており、ここ3 年ほど取り組んできた様々な働き方、職場環境改革の成果が少しずつ現れていると思っています。これまでの取組みとして、令和5 年度から7 年度におきましてはフレックスタイム制の柔軟化、オフィス環境の整備があります。それから、若手職員が様々な提案をする制度があります。自分の所管部署、自分の配属された部署に関わらず、県庁全般の業務に関して提案できる制度で、提案が採用されれば実行され、その職員提案が採用された人は表彰されるというような制度でございます。決裁の権限もどんどん下の方に下ろしていっております。
令和8 年度から10 年度の3 年間の取組みとして、「チャレンジを応援する風土を醸成する」ということで「挑戦よし」、「業務をスマートに進める」ということで「目的・手段よし」、「ウェルネスな職員」ということで「心身よし」というこの3 つを目標に掲げております。具体的には、「挑戦よし」というのは、今県庁に何が求められているかということを考えて、前例や慣例に囚われず、新たな発想で仕事を進めるということです。「目的・手段よし」というのは、業務の目的を達成するためのベストなやり方を模索して、無駄のない仕事の進め方で業務を削減するということです。「心身よし」というのは、仕事と生活をバランスよく、心身ともに健康を維持するということです。こうしたことから、例えば「挑戦よし」の分野では、幹部職員との意見交換の機会を増やす、出先機関を改革する、若手・中堅職員からの提案制度を充実させる等をこれからも行っていきます。また「目的・手段よし」の分野では、資料を簡素化する、県庁版の生成AI を積極的に活用して業務量を削減すること等です。また「心身よし」の分野では、フレックス制やテレワークの充実、育児休業の取得の促進等です。育児休業は男性の取得率も高まっております。そうした様々な具体的な働き方改革をこれから進めていきたいと思っております。
話をまとめますと、非常に働きやすい職場であり、かつ、非常に世のため人のために貢献でき、仕事のやりがいを感じられやすい職場であると思っています。冒頭申しましたが、組織で仕事をするということについて言うと、ストレスのない仕事はありません。ですが、管理職の意識改革、特に皆さんが接する係長や課長補佐、課長等の中間管理職の意識改革も今進めようとしていまして、なるべくストレスのない職場にしたいと思っております。こうやって入庁1 年目の職員の人と話ができるのは当面ないと思いますので、私の思いの丈を申し上げさせていただきました。皆さんの職業人生が、非常に充実したものとなり、また公務員として奈良県庁の職員として、自己実現ができることをお祈りしております。