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スタジオ301(大窓付き工房倉庫)滞在:泉太郎
「二月の耳の頂から二月の尻尾の先/アラートからノート」
「三月の耳の頂から三月の尻尾の先/ノートから盾の部屋」
本プログラムは、来村者がアーティストとの交流を軸にその思考に触れ、奈良を再発見すること、気づきにつなげることを目的に行っています。このたび、映像や立体、ドローイング、パフォ-マンス等多様な手法で、豊かな修辞や機智を複雑に織り込んだ作品を制作し、海外でも評価が高い泉太郎(美術作家・奈良県橿原市出身)を迎えます。
泉太郎は近年、未知のものと人間の在り方を延々と交換し続けるプロセスを提案したり、文明を再解釈して導き出した儀式的ともいえるシステムにより、慣習や禁忌を批評しています。昨年開催された個展(「Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.」東京オペラシティアートギャラリー)では、観光地化された古墳、禁足地としての御陵や陵墓参考地の構造を組み込んだ作品を発表しました。
今回、作家は、大窓付き工房倉庫と名付けたスタジオ301(芸術文化体験棟3階)で構想し、蓄えます。前期(第一期)は、泉が「待機状態」と呼ぶ、認識できる(動きのある)範囲と認識できない(停止)範囲の間にある状態を続け、後期(第二期)は、構想の一部を封印し、一部を蓄え、一部を公開します。
泉は、出身地である奈良について「古代に都市機能の中枢として栄えた場であり、現在の都市や文化の未来の姿を示唆するような地域です。長い時間をかけて、新しく目が一つ二つ生えねば間に合わないくらいに、隅々まで見ないといけない」と考えています。これまで様々な都市で展覧会を開催してきた泉にとって、奈良県では初の企画となり、本企画を端緒に、長期的な目線で文化村における構想を練り込みます。
日程:2024年2月1日(木)~3月下旬
時間:9時00分~17時00分
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
芸術文化体験棟3階 スタジオ301ほか
令和5年度文化庁文化芸術創造拠点形成事業
ある岩の窪みの奥に、どうしても公開されたくない人がいた。その人は驚かされて、怯えている。私は301号室を、大窓付き工房倉庫と名付けた。毎日そこで、考えを連ねている。そして不器用を押してまで、公開されたくない人のための設えを、少しずつ重ねている
泉太郎
泉太郎(いずみたろう)
1976年生まれ、奈良県橿原市出身、東京都在住 。
近年の主な個展に「Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.」(東京オペラシティ アートギャラリー、2023年、東京)、「ex」(ティンゲリー美術館、2020年、バーゼル)、2017年 「突然の子供」(金沢21世紀美術館、石川)「Pan」(パレ・ド・トーキョー、パリ)など。横浜トリエンナーレやメディアシティソウルなどのグループ展、豊田市美術館、国立国際美術館、東京都現代美術館、東京国立近代美術館、森美術館、原美術館などの展覧会に参加。
東京都現代美術館、国立国際美術館、金沢21世紀美術館、M+、François Pinault Foundation、Kadist Art Foundation、ダラス美術館などに作品が収蔵されている。
スタジオ301(大窓付き工房倉庫)滞在:泉太郎
泉太郎の考えの編み方を、いくつかの方法で垣間見ることができます。
第一期(2月初旬~3月中旬)では、一から滞在についての環境を作り、構想します。
第二期(3月中旬~3月下旬)では、滞在期で構想、準備した方法を、オペレーション、インスタレーションとして公開します。
滞在中のスタジオ(大窓付き工房倉庫)の一部を公開しつつ、現在地を示します。現状奈良県のある地域において広がりを見せるベッドタウンがさらに再自然化した状況をスタジオ(大窓付き工房倉庫)の現在地と重ね、再再開発された先に「ドリームランド」の稼働を見据えた上で、ベッドタウンの遺跡を掘り返すような機会となる予定です。
日程:2024年3月5日(火)~3月19日(火)※月曜日休館
エジプトや中国、日本など、いくつかの地域における太陽神話や現代の発電システム、古代の倉庫、オルフィック・キュビスムや外光派、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)など、泉氏の多様な興味、反復的な思考から導き出されたキーワードと奈良県やなら歴史芸術文化村の環境、そして公開制作という状況を泉氏が批評的に取り込み、本人が案内/ナビゲーションし、稼働/オペレーションするプログラムとなります。
日程:2024年3月20日(水・祝)~3月28日(木)
時間:13:30~16:30
会場:芸術文化体験棟3階 スタジオ301、交流ラウンジ、セミナールームAB
定員:4人程度(先着順)
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